House in Komone | 小茂根の家
所在地 :東京都板橋区
改修床面積:130.52㎡
竣工 :2023.08
構造設計 :山辺構造設計事務所 鈴木竜子
施工 :草野工務店
家具 :アクロージュファニチャー 岸邦明
写真 :川辺明伸
外皮性能
外皮平均熱貫流率(UA値):0.61 W/㎡・K
区画熱損失係数(Q*):2.18 W/㎡・K
東京都の住宅地にある木造住宅を1階部分のみ改修した。建築時は1階に祖母が住み2階に親世帯が住む2世帯住宅であったが、築30数年を経て介護施設に移った祖母と入れ替わるかたちで2階で育った子息が結婚後に戻って夫婦で住み始めていた。1人暮らしであった祖母に合わせた間取りは、南側に大きく開口部を設けた広い居間と和室が配置され明るく日当たりは良いがカーテンが常に引かれたままで薄暗く暮らしており、広々とした居間は壁面が少なく落ち着かない印象であった。逆にチッチンは壁に囲まれて独立した位置にあり閉鎖的で、食堂は動線上にあり広さも不十分であった。これらを改善し耐震性能や温熱性能が向上した住まいを求められた。
そこで水回りなど生活の基本構成は既存住宅の配置を踏襲し、壁の配置や動線を改善することと光の入り方を調整することで空間の質を整えることを試みている。食堂は中間へと変更し各室へ至るまでに中間を経ることで緩衝室としての役割をもたせた。同時に中心に位置した小室である中間はつなぎの間として明確な機能のないトンネル状通路でもある。和室は食堂へと変更しキッチンと一体的に使用可能とするため間の壁を大きく開口した。居間の一角には新たに多目的室を設け食堂側にも壁を追加することで程よく囲まれた居場所となった。そして南面の開口部は開口面積を抑えて同じ大きさで均等に配置して外観を整え、床から少し上げることで溜まりをつくるような開口部とした。その内側には網目状に織られた和紙張りの障子戸と、板戸がそれぞれ戸袋に引き込まれるかたちで設けてありプライバシー保護と光の抑制の機能をもたせている。
既存住宅と注意深く向き合い小さな変更の集積によって、中間という小さな中心の間を抱き静寂さを宿した心安らげる住まいとなった。
KBHO | 京橋のフラット
建物名 :NEWS京橋
所在地 :東京都中央区京橋3丁目10-1
主要用途:共同住宅
工事種別:内装工事
延床面積:240㎡ (40㎡_6住戸)
竣工 :2022.04
施工 :SPEC
HASH | 表参道の店舗
店名 :HAO CHA
所在地 :東京都渋谷区神宮前4丁目
主要用途:飲食店 (カフェ)
工事種別:内装工事
延床面積:77.40㎡
竣工 :2020.01
施工 :紡工務店
写真 :千葉顕弥
ASSH | 阿佐ヶ谷の店舗
店名 :HAO CHA
所在地 :東京都杉並区阿佐ケ谷南
主要用途:飲食店 (カフェ)
工事種別:内装工事
延床面積:39.27㎡
竣工 :2019.12
施工 :紡工務店
写真 :千葉顕弥